メッセージ

Chiquewa (作編曲家、ギタリスト、ボカロP、ルカマニア)

この度はファーストアルバム『Pandaful World』完成おめでとうございます。

初投稿の『Magnolia』からはや8年ですか・・。
「光陰矢の如し」とはまさにこのことですね。その間に投稿した楽曲は8曲くらい? んんー、まぁ少々物足りない感は否めませんが、そもそも不肖Chiquewaの作品に参加ばかりしていて自曲の制作が疎かになっていたので、ここで責めるのはお門違いってもんでしょう。
どうもすみませんでした。

そう言えば、だいぶ前からKARENTで楽曲配信してますが、共作扱いの『Odyssey』と『パンダ大作戦』を除いたオリジナルアルバムは『SweetLove EP』のみだそうで、これまた物足りない感が否めない訳ですが、やはり不肖Chiqu(略
重ね重ね深くお詫び申し上げます。

話は突然逸れますが、実はぱんだっちは天才なんです。

これまであちこちで才能溢れる人達と演奏活動や制作などをしてきましたが、未だかつてぱんだっちを越える音楽的才能を備えた人間には出会ったことありません。
もちろんお仕事などで出会う人達はまかりなりにも「プロ」ですから、それぞれの地域で一番だったような人達ばかりなので、皆さん不肖Chiquewaごときでは太刀打ち出来ないほど優秀で素晴らしい音楽家ばかりなのですが。

まず、何がスゴいか?って、ぱんだっちは全く練習しません。
ドラムの練習をしてる姿なんかほとんど見たことないし、ましてや鍵盤や他の楽器の練習姿など一度も見たことありません。

それから、このアルバムも『DAW (*1)』や『ボーカロイド・エディター (*2)』などのツールを使って完成させたのですが、横で見ている限り完全に「適当に」使ってました。
ですが、最終的にはちゃんと出来上がるんだから驚きです。
*1:Digital Audio Workstation=音楽制作用PC&ソフトウェアetcのことです。
*2:ボカロを打ち込むためのソフトウェアのことで、種類はいくつかありますが、Sasakama Studioでは『Piapro Studio』を使用しています。

拙作でドラムを叩いてもらう際も、私が書いた落書きのようなドラム譜を見ながら、ササっと2〜3テイクで終らせます。

・なぜ、ロクに練習もせずに叩けるのか?
・なぜ、あの落書き譜面を自然に読めるのか?

本人曰く「イメトレしてる」んだそうですが、、未だに多くの謎に包まれている・・それがぱんだっちのドラムレコーディングです。

↑落書き譜面
そもそもサイズがA5だ
そんな天才ぱんだっちが作り上げたアルバムですから、内容もかなりバラエティに富んでます。

まず、ボカロデビュー作であるtr.2の『Magnolia』がどうしてロックなのか?ソウル、ジャズ、フュージョンだけを演奏し続けてきた音楽家なのに、なぜ突然ロックなのか?
それから、tr.3の『叶わぬ恋の物語』が続くボカロ二作目になるんですが、ロックに続いてレゲエ・・はれぇ??大好きだったソウルジャズフュージョンは一体どこへいったの??

謎の人間…否、パンダです。

とは言え、tr.1の『ちょっと』は90'sに流行ったヒップホップソウル〜アシッドジャズフレイヴァー全開だし、tr.7の『欲望』はこれまた90'sカッコいいR&B系だし、tr.8の『正直なとこ』は本格的60〜70'sソウルなレアグルーヴ感満載だし、ブラックミュージック好きもニッコリな内容なのです。

かと思うと、tr.5の『小径』みたいなアンビエント〜ワールドミュージック風ノスタルジアな楽曲もあるし。
あ、そうそう。一曲だけ色の違うtr.4の『シンコペーション』は私の提供曲です、よろしくね。

そんなぱんだっちのファースト・オリジナルアルバム『Pandaful World』は、まさにワンダフルな世界に満ち溢れた素敵なアルバムなので、是非みんなでガッツリ聴いてみよう!